初めに
私はドラゴンボールは非常に好きです。
幼少のころからアニメをずっと見続けてきたし、今までの映画もすべて見ています。
特にブロリーの映画は何回見てきたかわからないくらいです。
そしてフリーザに続いてブロリーの映画が新しく出るというではありませんか。
ドラゴンボールの敵は非常に個性豊かなキャラクターが多いのです。
その中でも映画のみに出ているのにブロリーというキャラは非常に有名なキャラではないでしょうか?
SFCの超武闘伝2でブロリーが使えたときはめちゃくちゃうれしかった覚えがあります。
そんな中ブロリーの新作映画、これは見るしかない。
しかし神と神、復活のFと微妙な感じの流れ、さらに前評判も微妙ということでハードルは若干低く見ることができました。
ここからはブロリーが登場した映画3作を振り返りつつ、本編の感想へとつなげていきたいと思います。
ブロリーについて
1~3作目の映画をベースにしているので、今回の映画の設定と若干異なります。
悟空と同時期に生まれたサイヤ人であり、父親はパラガス。
生まれてすぐの状態で戦闘力1万という驚異的なパワーを持っています。
地球でのベジータ戦時の悟空で界王拳無しで戦闘力8000なので、この時の悟空よりも強いことになります。
ブロリーは赤ん坊の頃、悟空の泣き声でよく泣かされていたのでそのことを根に持っており、1作目では悟空の寝込みを襲ったり、2作目ではそっくりな悟天を悟空と勘違いして襲ったりしています。
そんな超人的なパワーを持つブロリーを良く思っていなかったのが当時の惑星ベジータの王であるベジータ王。ベジータの父親ですね。
自分の息子よりもけた違いなパワーは後々邪魔になると考え、ブロリーとパラガスを亡き者にしようとします。
しかしブロリーの超人的なパワーで惑星ベジータからの爆発から助かり、以後パラガスはベジータ王とその息子のベジータへ復讐せんが為に生きていくことになります。
ブロリーの持っている潜在能力は非常に高く、また凶暴なサイヤ人そのものであったためパラガスもコントロールができない程でした。
そこはコントロールするための装置をブロリーにつけることで解決していました。しかし悟空と会ってしまったためにブロリーは伝説の超サイヤ人となり、そのときに装置も壊れ以後パラガスのコントロールから離れます。
ブロリーの伝説の超サイヤ人、これは悟空達がなる超サイヤ人とは若干ことなります。一説には無限に気が高まる状態なんだとか。
ちなみにセルと同格と思われるボージャックが超武闘伝2では完全にビビっているくらいなので、それ以上に強いということに。
1作目「燃えつきろ!熱戦・烈戦・超激戦」では仲間から力をもらった悟空のカウンター攻撃でなんとか倒すことができました。
が、実は生きており満身創痍の状態で宇宙船を使って密かに地球へと移動してきていたのでした。そこで氷づけになりながらも傷を癒し、悟天の鳴き声を悟空の鳴き声と勘違いして目覚めてしまいます。これが2作品目「危険なふたり!超戦士はねむれない」です。これについては青年となった悟飯、悟天、そして死んでいるはずの悟空(これには諸説有)の親子3代かめはめ波でブロリーを太陽まで吹き飛ばし倒しています。
しかしブロリーは復活してしまいます。地球に来た時の宇宙船からブロリーの凍った血液を手に入れた科学者たちの手でクローンとして蘇りました。この時のブロリーは培養液を全身にかぶって変質し、禍々しい姿で登場します。クローンといえどその強さはオリジナルとそう変わらず、悟天とトランクスは苦戦を強いられます。しかしトランクスの機転で培養液を浴びせられ、消滅します。…と思っていたのか?なんでも吸収していた培養液の中でも何とか生きながらえており、最後は培養液で巨大化して襲い掛かってきますが、海水によって固まり、そこを悟天とトランクスによって吹き飛ばされてしまします。
と、ここまでが以前の3作でのブロリーの活躍。
基本的には1対1では絶対勝てず、また正面からの戦闘でも勝てません。
勝つにはスキを突いた攻撃で仕留める以外ではこの3作品では勝てていません。
それだけ強いんです。
今回の映画の流れ
まずはストーリーを軽くおさらい。
正直ブロリーのキャラが変わりすぎています。
話はコルド大王が引退し、フリーザが後を継ぐことになったところから話が始まります。
ブロリーがベジータ王に疎まれていたことは同じですが、処刑を免れて辺境の星へ飛ばされるだけで済んでいます。そんなベジータ王のやり方にブチ切れたパラガスもブロリーのいる星へ。
そこで現代時間になるまでパラガスとその星の生物を相手に修業したブロリー。
時間軸が現代まで戻ってくると、新生フリーザ軍に見つけてもらいフリーザー軍への迎えられます。
その時にベジータに復讐したいパラガスと、ドラゴンボールで願いを叶えたいフリーザが力を試す意味もかねて悟空達と戦わせようとします。
しかしブロリーは、実は戦いはそこまで好きじゃないなどと言っています。
さらには父パラガスのことを悪く言われるとあまり快く思っていない様子。
さらには修業事態に仲良くなった動物との話まで。
…おまえ本当にブロリーか?
そして地球にブロリーがやってきて、とうとう悟空達との戦いが始まります。
最初はベジータが相手をしていましたが、なんとあのブロリーと互角以上の戦いを超サイヤ人にならずにやっているではありませんか!
しかし対人間との戦闘訓練をつんでいなかったブロリー。ベジータとの戦いの中で徐々に学習していき、とうとうベジータも超サイヤ人、そしてゴットになります。そしてベジータがトドメを刺そうとしたとき、ブロリーが力を解放し、逆にベジータをボコボコにし始めました。
この状態は大猿化したときのパワーを普段の姿でも利用できる状態らしく、単純計算でこの状態で戦闘力は10倍に。なんか超サイヤ人4の設定に似てますね。
見かねた悟空が交代し、超サイヤ人ブルー状態で戦います。
いい勝負をしていた時に、フリーザがパラガスを殺害し、あたかも戦闘の余波で死んだとブロリーに言います。するとここでブロリーが切れて超サイヤ人状態に。フリーザはかつて悟空がクリリンの死で超サイヤ人に覚醒したように、ブロリーもまた覚醒すると期待しての行動でした。
ここで一気に劣勢になる悟空。ベジータと二人で戦いますが勝てず、いったん瞬間移動で戦線を離脱。フュージョンして戦うことに。
おきまりのフュージョン失敗を2回やり、3回目で成功。この間1時間以上。
その間は理性を失ったブロリーに襲われるフリーザ様。ゴールデン化しても結局勝てず、ボコボコにされてしまいます。超サイヤ人化した原因はフリーザとはいえ、完全なとばっちり。
ゴジータが超サイヤ人ブルーになってブロリーを圧倒し(ジャネンバにとどめを刺した技も使ってくれました)、最後はかめはめ波で終わらせようとしたところで、ブロリーと仲良くなったフリーザ軍の人がドラゴンボールで元居た星にブロリーを移動させます。
その後ブロリーは自分を元居た星で助けてくれた人と一緒に生活。
フリーザはブロリーが理性を失わずに力をコントロールするまで放置すると宣言。
悟空は瞬間移動でブロリーたちが生活に困らないようにいろいろと手伝う代りに、ときどきブロリーと手合わせしたいんだとか。
これで映画はおしまいです。
映画の感想
正直、コレジャナイ感が凄い。
戦闘の迫力は凄いんですが、ブロリーのキャラが違いすぎる。
面白くないわけではないが、二回目見るかといわれると多分見ない。
まずブロリーの私のイメージは、理不尽です。性格も強さも理不尽さがあり、倒してしかるべき相手として悟空達に立ちはだかる存在だと思います。
しかし今回はどうでしょう。人間らしい感情が描かれ、またベジータといい勝負をしたり、ゴジータには一方的にやられる展開に。
正直戦闘に入ってすぐ、ブロリーを応援してました。今まではそんなことなかったんだけど…
ここがコレジャナイ感の原因だと思います。
いやゴジータにやられるのはいいんだけど、もうちょっと苦戦してほしかった。
終始ブロリーを相手にしているのに絶望感が足りない。
また今回はブロリーに重点を置いていますが、バータッグも出てきます。
フリーザが惑星ベジータを消し去ろうとしていることに勘付き、悟空を地球へと逃がしています。
人気が高いバータッグのストーリーでは、悟空のことをゴミだの勝手にしろなどサイヤ人っぽい感じだったのに、なぜいまさら良い父親の描写を入れるのか。妻のギネにも愛情が感じられる言動をしています。
こんなんバータッグじゃないでしょ、というのが正直な感想。
というわけで、最初のブロリー三作品と比べてだいぶ設定もキャラも変わっているので同じキャラとして見ると違和感が凄いと思います。
仲良しこよしのエンディングは新鮮ではありますが、なんか違う。
もっと…こう…あるだろ?と言いたい。
多分ドラゴンボールとして見なければ面白いんじゃないでしょうか?
ただ今までの作品のブロリー戦を意識した戦闘シーンにはなってるところがいくつかあったので、そこは評価したい。ちょっと懐かしい気分になれました。