概要
思うところがあってpythonの環境を作り直した.その時に仮想環境ってどう作るんだっけ?っとわかんなくなったんで忘備録として残しておきます.
※2023/1/24 ipython kernel installのコマンドにミスがあったので修正しました
環境
- Windows10
- python3.9
- 仮想環境は3.9,3.8,3.7
- 利用する機能はvenv
準備
まずは親玉として3.9をインストール.
ちなみに下記からインストーラーは持ってきた.
次にpython3.7,3.8もインストール.
Anaconda使っていた時は他のバージョンのインストールなんてやらなくてもよかったんだけど,この辺はちょっと不便に感じる.
インストールしておいたpythonのフォルダとscriptsにパスを通しておく.一応親玉として3.9のパスを一番上に来るようにしてデフォルトで使うのをpython3.9にしておいた.
そして仮想環境用のフォルダvenvを適当な場所に作成.今回はD:\venvに作った.
仮想環境作成
参考は以下:
基本は
python -m venv [仮想環境名]
で作成可能.この場合,デフォルトのpython3.9が実行され,3.9の仮想環境が出来上がる.
じゃあ他のバージョンはどうするのという場合,以下のようにする.
python -3.8 -m venv [仮想環境名]
これで3.8の仮想環境が出来上がる.他のバージョンで作成したい場合は3.8を他のバージョンに切り替えればOK.
ただしPCにインストールされているpythonのバージョンしか持ってこれない模様.
仮想環境へのパッケージのインストールについて
まずは仮想環境をアクティベートする必要がある.これは
D:\venv\[仮想環境名]\Scripts\activate
を実行すると仮想環境が立ち上がる.
ここでいつものようにpipを使えばパッケージのインストールができる.
Jupyter上で仮想環境を使えるようにする
参考は以下:
仮想環境ができてもいちいちアクティベートして使うの面倒というのが本音.
そこで簡単に使えるように,Jupyter上で仮想環境をアクティベートすることなく利用する方法がある.
まずは親玉のpythonにjupyterをインストール.
pip install jupyter pip install jupyterlab
次は仮想環境にipykernelをインストールする.
pip install ipykernel
さらに仮想環境内で以下のコマンドを実行.
ipython kernel install --user --name=[仮想環境名] --display-name=[jupyter上に表示される名前]
これでJupyter上でipynbファイルを作るときや既存のファイルの実行時にどの仮想環境で実行するかが選べる.
これで深層学習用の仮想環境とか,何かのパッケージテスト用仮想環境とか作れますね.